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2025.03.05
知られざるプラチナの種類とその魅力|選び方のポイント
プラチナには純度によって多様な種類が存在し、それぞれには特有の特徴があります。中でも特に高い純度を誇るPt1000や、ジュエリーに適した種類として知られているPt950やPt900などがあります。プラチナは加工しやすい性質を持ち、アレルギーを起こしにくく日常使いに最適なので、アクレードでも指輪の素材としても非常に人気です。このコラムでは、プラチナの種類や簡単な見分け方をご紹介いたします。

プラチナの種類と純度について
プラチナは、その純度に応じてさまざまな種類があります。純度とは、プラチナの純粋度を示す指標であり、通常は1000分率で表現されます。例えば、Pt1000やPt999は、ほぼ純粋なプラチナを指し、その希少性から非常に高い価値があります。一方、Pt950やPt900は、他の金属を少量含んでおり、これにより加工性が高まります。Pt850やPt750以下のプラチナ合金は、ジュエリーの耐久性を向上させるために意図的に他の金属が添加されています。純度が高いプラチナは変色しにくく、価値も高いですが、合金にすることで強度や加工のしやすさが増し、ネックレスや指輪、結婚指輪のチェーンなど、用途が広がります。このように、プラチナの純度によって特性や用途が変わるため、目的に応じた選択が求められます。ジュエリーを選ぶ際にはプラチナの純度を確認し、最適な純度のプラチナを見極めることが大切です。
プラチナの純度による違い
Pt1000(Pt999)の特徴
Pt1000(Pt999)は、その非常に高い純度から、プラチナの中で特に価値が高いとされています。この純度は99.9%以上で、他の金属がほとんど含まれていないため、純粋な白さと輝きを持ちます。この高純度は、ネックレスや指輪、結婚指輪などのジュエリーや高級時計の製造において非常に重宝され、長期間にわたって美しい状態を保持します。さらに、プラチナは化学的に安定しており酸化や変色が起こりにくい特性を持つため、メンテナンスの手間を大幅に軽減します。また、アレルギーを引き起こしにくいという特性から、肌が敏感な方にも適しています。Pt1000(Pt999)は、その希少性と高純度から投資商品としても注目を集めています。
Pt950の特徴
Pt950は、プラチナ合金の中でも特に高品質なものとして知られており、純度が95%の素材のことを指します。5%わずかに加えられた他の金属により強度と耐久性が向上し、日常的な使用にも耐えることができます。そのため、チェーンネックレスや結婚指輪、さらにはデザイン性が求められる複雑な形状のアクセサリーにも適しています。また、Pt950は金属アレルギーを引き起こしにくい特性を持ち、結婚や婚約の際の指輪としても多くの人々に選ばれています。このように、Pt950はその高い純度と優れた特性により、美しさと機能性を兼ね備えたプラチナ合金として、多くのジュエリーメーカーや職人から支持されています。
アクレードでは通常のPt950に加え、より白い輝きを持つブランド独自のリバープラチナ(River Pt950)もご用意しています。95%のプラチナと残りの5%は独自の配合をすることにより、市場に出回るプラチナのなかでもより白いプラチナです。白い輝きをお好みの方やダイヤモンドの白さをより引き出したい方などに非常にオススメの素材です。

Pt750以下のプラチナ合金
Pt750以下の合金は、プラチナが75%以下の割合で含まれる合金を指します。ネックレスや指輪、特に結婚指輪などのジュエリーにおいて、これらの合金は独自の特性を発揮します。プラチナの純度が低い分、他の金属が多く含まれるため耐久性が求められるデザインに適しており、チェーンや部分的な装飾にも向いています。さらに、異なる金属を混ぜることで色合いや輝きのバリエーションが増し、デザインの幅が広がります。ただし、純度が低いことでプラチナ特有の白い輝きが薄れたり、金属アレルギーへの耐性が弱まることもあります。これらの合金は、コストを抑えつつもプラチナの魅力を取り入れたい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。Pt750以下の合金を選ぶ際は、その特性をよく理解し、目的に合ったジュエリーを選ぶことが重要です。
アクレードでは、Pt600を用意しています。プラチナが60%含まれる合金で、他の40%に別の金属を混ぜています。Pt600はPt950に比べて少しグレーがかった色味になるので、落ち着いたカラーがお好みの方にもぴったりです。プラチナはその希少性から純度が高くなると値段が高くなる傾向があるので、特にコストパフォーマンスを求めるユーザーにとって、Pt600は理想的な選択肢です。

プラチナの見分け方
刻印の確認方法
プラチナ製品を識別するための重要な方法の一つとして、刻印の確認があります。刻印は通常、指輪の内側やネックレスのチェーン部分、ブレスレットのクラスプに見られることが多くあります。この刻印には「Pt1000」や「Pt950」などがあり、これらはプラチナの純度を表しています。例えば、「Pt1000」は純プラチナを意味し、「Pt950」は95%の純度を持つ合金を示します。刻印は非常に小さいため、確認する際にはルーペや拡大鏡を使用することをお勧めします。また、刻印が摩耗している場合もあるので、注意深く観察することが重要です。もし刻印がない、または不明瞭な場合は、専門家に鑑定を依頼することを検討しましょう。これにより、結婚指輪やその他のプラチナジュエリーを選ぶ際の安心感が得られ、価値あるジュエリーを手に入れる手助けとなります。
磁石による確認方法
プラチナ製の指輪やネックレスチェーン、結婚指輪などの確認方法として、磁石を利用する方法があります。高純度のプラチナは非磁性で磁石に反応しないため、この特性を利用してプラチナの純度を確認できます。まずは、小さな磁石を用意し、調べたいプラチナ製品に近づけます。磁石が引き寄せられる場合、その製品は他の金属が混ざっている可能性があります。ただし、磁石に反応しないからといって、必ずしも純粋なプラチナとは限りません。他の非磁性金属や合金が含まれていることもあるため、刻印や比重を使った確認方法と組み合わせることをお勧めします。特に、ネックレスチェーンや指輪の刻印部分を確認することで、より正確な判断が可能です。このように、磁石を使った簡易的な確認方法は、手軽にプラチナ製品の特性を見極める手段となります。
比重を使った確認方法
比重を使った確認方法は、刻印が摩耗したり、磁石による確認が難しい場合でも、プラチナ製のアクセサリーの純度を判定するための有効な手段です。特にネックレスや指輪、チェーン部分など、結婚指輪などの大切なアイテムの検証に有用です。プラチナはその高い密度により、他の金属や合金と区別することが可能です。具体的には、対象のアクセサリーを精密な天秤で測定し、水中での重量を計測します。これらのデータを基に比重を計算し、純プラチナ(Pt1000)の比重約21.45を基準に比較します。この方法は専門的な機器を必要とせず、簡単に試せますが、正確な結果を得るためには慎重さが求められます。自宅での実施時には、できる限り精密な計測機器を使用し、複数回の測定で誤差を抑えることが推奨されます。
プラチナが選ばれる理由
加工しやすさ
プラチナが選ばれる理由にはいくつかの要因があります。プラチナは非常に柔軟でありながら耐久性が高いため、細かなデザインや複雑な形状を持つジュエリーの製作に適しています。これにより、デザイナーは創造的な自由度を持ちながら、耐久性のある美しい作品を作り出すことができます。
日常使いの適性
プラチナは、その耐久性と美しい光沢から、日常使いのジュエリーとして非常に適しています。プラチナは酸化や変色に強く、その美しさを長期間にわたって保持します。また、プラチナは金属アレルギーを引き起こしにくいため、敏感肌の方でも安心して使用できます。これらの特性は、結婚や特別な日のための指輪やチェーンネックレスにも重要であり、プラチナの高級感と実用性を兼ね備えた魅力が日常生活を一層豊かにしてくれるでしょう。
希少性
プラチナは地球上で最も希少な貴金属の一つとされ、その希少性は産出量の少なさに起因します。世界中でのプラチナの年間生産量は金よりも少なく、主に南アフリカとロシアで採掘されています。この限られた供給に加えて、プラチナは産業用途でも需要が高く、特に自動車の排ガス浄化用触媒や電子部品に使用されます。そのため、ジュエリーや投資用としての需要との競合が生じています。プラチナはその美しい光沢と耐久性から、高級ジュエリーとしても非常に人気があります。これらの要素が組み合わさることで、プラチナの希少性と価値は常に高く保たれています。
プラチナについてのまとめ
プラチナの洗練された輝きは、どんな装いにもエレガントさを加え、特別な日の装いを一層引き立てます。さらにプラチナの純度によって種類があるので、それぞれのライフスタイルによって選ぶことが可能です。また、プラチナ製品はその高い希少性と耐久性から、世代を超えて受け継がれることが多く、長期的な視点で見た際の資産価値も見逃せません。これらの理由から、プラチナは大切なイベントや人生の節目にふさわしい贈り物として選ばれ続けています。プラチナを選ぶことで、永遠の愛や友情の象徴として、思い出と共に美しいジュエリーをずっと身に着け続けることができるのです。