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2023.04.19

究極の結婚指輪を求める方へ。 ドイツ製鍛造リングの歴史と魅力を解説

アクレードの特徴といえばふたりらしさを叶えるオーダーメイドリングですが、指輪の「質」に関しても大変ご好評をいただいています。
そこで今回は、アクレードのリングの品質を支える工場や、リングが出来上がるまでの工程についてご紹介します。

ドイツのジュエリーの街「pforzheim(フォルツハイム)」

フォルツハイムは、ドイツ西南部「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」の北玄関口に位置する美しい街。多くの宝飾品工房や工場が集まり、世界でも有数の宝飾産業が盛んな街として知られています。
そのきっかけとなったのは、1767年。同じ黒い森にある街「カールスルーエ」の辺境伯夫人であるカロリーネ・ルイーゼが、フォルツハイムに初の宝飾品工房を作ったことを発端に続々と工房が集まり、目覚ましい発展を遂げました。
また、フォルツハイムにはドイツでも有数のコレクションを持つ「宝飾品博物館」や、宝飾産業の歴史を語る「宝飾品時計産業博物館」もあることから、世界中の宝石商から注目されています。

そしてアクレードのリングは、そのフォルツハイムのなかでも老舗工房である「EGF社」のマイスターの手によって作られています。
ドイツのマイスターとは、高い技術と豊富な経験をもつ職人だけに与えられる国家認定の最高職位のこと。彼らの熟練技術と最新のテクノロジーを融合させたオーダーメイドで、世界にたったひとつの指輪を作りあげているのです。

鍛造製法ならではの丈夫さと真円のフォルム

真円のフォルム

アクレードの指輪は、圧延した貴金属をリング型に打ち抜いて加工する「鍛造製法」で作られています。鍛造製法の特徴は、丈夫で、真円で、つなぎ目がないこと。つまり結婚指輪に最適な製法なのです。

アクレードの結婚指輪ができるまで

1. 素材の融解
まずはお客様のオーダーに沿って貴金属素材を配合し、高温で溶かします。素材の配合の微妙な違いで、ゴールドのカラーと硬度は変わります。この地金の配合はリング製作の基礎となる工程であり、それぞれの工場の個性が表れる部分でもあります。
溶けた地金をるつぼから板材の金型に流し込み、型から抜いて冷やしたら地金板の完成です。

融解
るつぼ
地金板

2. 圧延
次に、地金板の圧延を繰り返し行います。
数十回圧延を行うことで地金中の余分なガスが抜けて密度が上がり、貴金属分子が均一になります。この工程で、硬く粘りのある鍛造地金の第一段階が成形されます。

3. 打ち抜き
指輪の素材が完成したら、次はそこからパンチングマシンを使いベースリングを打ち抜きます。
「切り取る」のではなく「打ち抜く」ことで更に硬度が上がります。この時地金にかかる圧力は数百tにも及ぶと言われています。

4. 加工
サイズを調整し、オーダーに合わせて切削、彫刻、石留め、研磨など加工を施します。

切削
切削後

まずはベースリングをローラーにセットし、手作業でサイズや厚みを調整していきます。リングの内側と外側から挟み、回転させながら圧力をかけるため、さらに地金の硬度と均一性が増します。
次は「CNC」と呼ばれるコンピュータ制御の精密切削機を使い、リングのデザインを削り出します。
そしてダイヤモンドを留める場合は地金に石穴をあけて、職人の手作業によりダイヤモンドのセッティングと留めを行います。

ダイヤ留め
ダイヤ留め
ダイヤ留め

さらに鏡面やマットなどデザインに応じた仕上げを施し、アクレードの特徴である個性的なテクスチャーを作りだします。
最後にルーペを使って入念に検品し、無事厳しい基準をクリアした指輪がお客様の元に届けられます。

ダイヤ留め
ダイヤ留め
ダイヤ留め

歴史に裏打ちされた確かな技術で、品質とデザイン性を両立

数ある鍛造リングの中で、私たちがドイツの鍛造リングをお届けするのには理由があります。
それは、ドイツでは結婚指輪の本当の意味を理解し、真摯にひとつひとつ丁寧に作られているから。
結婚指輪の交換は日本ではまだ歴史の浅い風習ですが、ドイツでは実に500年以上の歴史を持ち、とても神聖なものとして扱われています。
この精神的な価値の高さと、先端技術と最高レベルの職人技の融合による品質の高さが、ドイツの鍛造リングの魅力だと言えるでしょう。

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