アクレードで取り扱っているドイツ製の鍛造リングは、品質が良いことで知られています。その背景には、プロフェッショナルを育てるためのドイツの教育制度が関係しています。
そこで今回はドイツの職人たちが誕生するまでの過程に注目し、ドイツ製リングが高品質である理由を紐解いていきましょう。

ドイツ製品の品質を支えるドイツの職人たち

「ドイツ製」と聞くと、ほとんどの人が高品質というイメージを持たれるのではないでしょうか。事実、国にその技術を認められた職人が手掛けるドイツ製品は、高品質なことで世界的にも有名です。
ドイツ製品の品質を支えているのが、国に認められた職人たち。ドイツでは古くから職人育成に力を入れており、さまざまな職業において資格認定制度が設けられています。

職人「ゲゼレ」と、親方の「マイスター」

ドイツでは義務教育を終えた後、大学入学を目指す進学コースに進むか、職人を目指すスペシャリスト育成コース（デュアルシステム）に進むかを選択します。
デュアルシステムではまず目指す職業を選び、その職業に応じた専門の学校に週1～2日通学。そして通学日以外の3～4日はその職業のプロフェッショナルがいる職場へと通います。このように学校で理論や基礎知識を学び、研修先で実習を重ねていくことにより、即戦力を身につけた職人が育成されるのです。
そして、見習い期間を経た学生たちが試験に合格し「ゲゼレ」という国家資格を取得すれば、晴れて職人の仲間入りです。
ゲゼレを取得したのち、さらなるキャリアアップや起業を考えている人は「マイスター」の取得を目指します。マイスターになるためには「技術力」に加え、「開発力」「教育学」「経営学」の4本柱を習得し、マイスターの厳しい試験に合格する必要があります。

マイスターの資格は多岐にわたる

マイスター資格は主に「手工業マイスター」と「工業マイスター」の2種類に分けられます。手工業マイスターは製菓、製パン、食肉加工、ピアノやバイオリン製作、時計製造、整形靴、木工家具など、合わせて94業種もの資格があります。一方工業マイスターは情報技術者、金属加工工、産業機械工、電機設備工、産業系商業職、自動車製造、小売系商業職、調理師など、合わせて300業種以上の資格があります。

貴金属細工のマイスターが作るドイツ製リング

このように多種多様なマイスターがいるドイツでは、当然貴金属細工を専門とするマイスターも存在します。「ゴールド・シュミット・マイスター」と呼ばれる貴金属細工のマイスターは、製造だけでなく設計の段階からアドバイスやアイディアを求められることも。
そのため、デザイナーとマイスターが意見交換を重ねて創り上げられていることも、ドイツ製リングの特徴のひとつなのです。

アクレードのマイスターが贈る、デザイン性と品質を兼ねそろえたマリッジリング

アクレードのリングが生まれる工房には、高度な技術と芸術的な視点を持ち合わせたマイスターたちが揃います。アクレードのマイスターたちは、新しい地金の素材開発や難易度が高いデザインへの挑戦など、伝統を守るだけでなく常に革新的で最先端の技術を取り入れることも大切にしています。

そんなアクレードが得意としている「ミルグレイン」「クラッシュ加工」・「アイスマット加工」 、そして「カーボン」のデザインをご紹介しましょう。

10代の頃から多くの時間をかけて知識と経験を蓄えた職人たちが手掛ける、特別なドイツ製リング。アクレードのリングをお手に取っていただいた際には、ぜひマイスターの高度な技術をお確かめください。